疑われる病気
耳の閉塞感でまず思いついたのが、耳垢であった。耳垢くらいなら耳かき等で取り除けば、閉塞感も簡単に取れてしまう。
恥ずかしい話、子どもの耳かきが怖く、結果、耳垢がたまりすぎて、医者に注意された経験がある。
自分で耳かきをするのが怖いという人や子供の耳垢などは、耳鼻科に行って取ってもらったほうがいいようだ。また、気圧の関係で飛行機などに乗った時、閉塞感を感じるのも、着陸後しばらくすれば解消される。
耳と鼻、のどなどはつながっているため、風邪症状でなる閉塞感もそう心配はなさそうだ。しかし、耳の閉塞感で本当に怖いのは、なにかの病気が原因でそうなってしまっているもの。
内耳の感覚神経周囲が水ぶくれのような状態(内リンパ水腫)になるメニエール病などが代表的で、閉塞感以外にもめまい、耳鳴り、難聴なども反復して起こる病気である。
目の前がグルグルとまわり、はげしい吐き気を伴うため、本人も周囲の人もその症状に心配する病気である。
メニエール病は症状が出てから経過していても、その水ぶくれ(リンパ腫)部分を利尿剤などの内服で改善する可能性があるので、あきらめてはいけない。
原因不明で長く続くような耳の閉塞感として、ストレスによるものも最近では多いようだ。このように、耳の閉塞感は、さまざまな原因で起こっているが、なかなか解消されない耳の閉塞感に悩まされているような場合は、そのまま放置せず、専門の医療機関にかかって、精密検査などを受けたほうがよさそうだ。
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