疾患
耳の閉塞感とは、耳が詰まったような感じのことを指します。耳の閉塞感は、自分のしゃべる声が頭に響くように聞こえる自声強聴を伴う場合があります。
外耳道疾患では、耳垢閉塞や異物によるつまり、外耳道炎症などが考えられます。中耳疾患では、中耳炎をはじめ、耳管狭窄症、耳管開放症などがあります。
耳管狭窄症は、風邪を引いたときや気圧の変化などによって起きやすくなります。
耳管の疾患の場合、鼻をすすると治る、と言ったようなことがありますが、根本的な治療にはなっていませんので、注意が必要です。
これまでに紹介した疾患は、比較的両方の耳に起きることが多く、症状は治ったり悪くなったりします。一方の耳だけに起きる耳の閉塞感は、さらに内部が原因になっている場合があります。
耳が軽度に聞こえにくいために、聞こえる方の耳と比較した結果、一方の耳が詰まっているように感じるのです。
このような内耳疾患として考えられるのは、メニエル病や突発性難聴、外リンパ漏などです。メニエル病はめまいや耳鳴り、難聴を繰り返す疾患です。
たいていの場合数時間でおさまりますが、数日続くこともあります。内リンパ漏も似たような症状があります。
突発性難聴は、突然起こるもので、原因ははっきりしていません。耳の閉塞感だけでは判別が難しいので、耳鼻科を受診して、聴力検査などを行い、判断する必要があります。
その他、心因性のものや、脳神経外科疾患による耳の閉塞感もありますので、まずは受診が重要です。
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